精密バイス「NEOTEC」と信頼の焰「Sakae Fuji」の製造メーカー

ブログ

ブログBLOG

【廃盤品紹介】歴史に触れた日

社員ブログ2024年10月08日

こんにちは!
やっとやっと過ごしやすい気温になってきましたね!
なんなら少し肌寒さも感じて、この間慌てて秋冬の服を引っ張り出しました(笑)
今週末には衣替えしないとなあ…


というわけで本日はむかーしむかしに生産していた商品についてご紹介します!




9月某日、弊社へ1本の電話がありました。

以下会話になります。
お…お客様  榮…弊社
※一部誇張しております。実際の対応は丁寧に返答しておりますのでご安心ください。

お『昔のバーナーが出てきたんだけど、送ったら処分してくれる?』
榮(ガソリントーチランプとかかな?)「処分しますよ。弊社の住所はわかりますか?」
お『一応取扱説明書に載ってはいるけどもう場所変わってるよね?』
榮「そうですね~穂ノ原(10年程前にあった工場の住所)の住所ですか?
お『えーっと、これはがまごおりって読むのかな?』
榮「蒲郡!?!?!?」

この後、現在の住所をお伝えし電話を切りました。

蒲郡は榮製機がスタートした最初の所在地です。
ということはかなり昔の製品ということが分かります。


私は昔生産されていた製品の現物をあまり見たことがなかったので、処分品とはいえ届くのがとても楽しみでした。


・・・数日後・・・
物が届きました!


届いたのはなんとLPトーチ!
赤い工具箱はわざわざお客様が入れてくれたのかと思っていたら
当時はこのようなケース付きで販売していたそうです。

ガソリントーチランプは1度だけ見たことがありましたが、LPトーチは初めて見ました!
というか、こんな製品があったということ自体初めて知りました…。


割と状態も良かったので処分はもったいないと感じ、弊社の過去製品のギャラリーに置けないかと思ったので、技術の方に持っていきました。
残念ながらもう既にLPバーナーは展示してあるとのことでしたが、引き取っていただけることに!!
その時に使用用途や、当時の資料を見せて頂いたのでご紹介いたします。


昭和39年2月に発売開始
主な使用用途は電柱やマンホール内の補修工事。
当時は電話線に銅線を使用しており、接続のはんだ付や接続部を雨風から守るための被覆に鉛などを使用していたそうです。
それらの熱源として、ガソリントーチランプ(以前の注意喚起の投稿でご紹介しました。覚えてますか?)を使用いたそうなのですが、ガソリントーチランプは予熱が必要だったり、重かったりで電信柱の上での作業では使い勝手が悪かったのだとか。



これらの改善案として、LPガスを使用した今回のガストーチを製作。
謳い文句は「マッチ1本で火がつく」
※当時は成人男子の大半がたばこを吸い、マッチを持っているのが当たり前の時代でした。
なんだか渋みを感じてかっこいいですよね!


ボンベをLPガスを扱うので耐圧容器として自社で生産。
製作時に検定を受け、販売後も定期的に耐圧検査を実施していたそうです。


その後、NTTの前身である日本電信電話公社様(以下電電公社)の指定物品となり、作業標準にも公社指定品として記述されました。




仕様は、バーナータイプとはんだごてタイプの2パターン
用途に合わせて火口を付け替えて使用可能。
そして付属のフックで本体を腰からぶら下げて使用していたそうです。


持った時に結構重く感じたので、当時をこれをぶら下げての作業は結構大変だったのでは…と思いきや、ガソリントーチランプはもっと重かったんですね。


ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

販売開始から約20年後の昭和59年
東京都世田谷のマンホール内でガソリントーチランプが起因とされる大規模火災が発生。
ガソリントーチランプに火をつけたまま作業者が持ち場を離れ、周囲のビニール等に引火したといわれる。
世田谷周辺の電話が一週間余り不通となり社会的にも大きな影響が生じました。

この事故をきっかけに工事に「生火」を使用することが敬遠されることとなります。

昭和60年 電電公社が民営化。同時期に光ファイバーケーブルが普及し始め
昭和60年代前半に、販売中止となりました。

残念ながら販売中止となってしまったわけですが、
製品軽量化の成功、耐圧ボンベの生産、そして電電公社の指定物品に認定…
これらの功績は不断の努力のたまものですね。
技術が発展した現代では使ってくださっているところもほとんどないかと思いますが、
私たちの生活にかかせない電気を支えている一部だったと思うと、とても誇らしいです。

ちなみにLPトーチに着手したことにより、現在のLPバーナーの生産に繋がったとのことです。

資料だけでは読み取れなかった歴史に触れることができ、とても勉強になりました。
そのきっかけをくださったお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。


今回ご紹介したLPトーチですが、タイトルにもある通り廃盤品です。
オークションサイトや知り合いから譲りうけたり、お家の倉庫から出てきたとしても
危険ですので、使用はご遠慮ください。
とっても可愛らしいフォルムをしているので、アンティーク家具としてご愛用頂けたら幸いです。



・・・業務のひとり言・・・
LPバーナーの本体に貼ってある富士山のステッカー
どこかエモさを感じさせるデザインと配色でめちゃくちゃ可愛いと思うんですよね。
ステッカーとして再販したい…!
なーんて事務所の女性メンバーで話していました。
再販できなくても個人的に作ってどこかに貼っときたい。

実現なるか…こうご期待!笑



序盤で触れた弊社の過去製品ギャラリーなんですが

ファイヤポット GP-3・KP-6
携帯式のこ盤  FUJI170・FUJI220
マンホール温風機
ホエーブス ガソリンバーナー(ホエーブスより商標使用権を頂き製作したもの)
がまだ展示できていません。

恐らくもう世間にはないとは思いますが、いつか会えたらいいなあ…

勝手に 炙り隊-1グランプリ in 2024.秋

社員ブログ2024年09月27日

このところ「残暑」というには、まだまだ暑い日が続いていますが、朝夕はなんとなく秋を感じるようになってきました。
秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、、食欲!!という事で、またまた
勝手に「炙り隊-1 グランプリ in 2024.秋」を、今度は秋の味覚編ということで開催しました。


前回同様、炙り隊員たちが炙りたい食材を持ち寄って、どの食材が炙りに合うか発掘しよー!!
という事で、集まった秋っぽい食材たちはこちらです↓↓ 全部で13品(14メニュー)



評価は、すごいおいしい/おいしい/あり/ビミョー/なし の5段階で採点しました。


早速。

エントリー① ミックスナッツ
評価:ビミョー
匂いは、香ばしいから焦げ臭いへ、炙らない方がおいしい。
時間をおいたら、香ばしくて食べれた。はちみつつけたら美味しかった。




エントリー② 干し芋
評価:あり
懐かしい味、おばあちゃん家のストーブの上で焼いた記憶がよみがえる気がw 焼き芋です。




エントリー③ いなり寿司
評価:おいしい
回転ずしに「炙りいなり」があったら、数回に1回は食べるかも。




エントリー④ キャラメルラテ   初!ドリンクのエントリー
評価:???
奇跡の、、何も起こらないw

  


エントリー⑤ ピザまん

評価:おいしい
しっかり炙ると更においしい。表面が少し黒くなるくらい炙ると、本物のピザ!




エントリー⑥ 甘栗

評価:あり
ほくほく出来たて、な感じ。




エントリー⑦ ブドウ
評価:ビミョー
シャインマスカットは、絶対そのまま食べたほうがいい。もったいない。炙ってゴメンなさい。
巨峰は、皮を炙ると渋みが消えて、美味しい水ナスみたい




冷やして食べたら皮がつるんと剥けておいしく頂けたかも。


エントリー⑧ おはぎ
評価:なし
こちらも炙ってゴメンなさい、、でした。きな粉もあんこも炙らない方がおいしい。




エントリー⑨ だんご みたらしだんご・三色だんご・草だんご
評価:おいしい
手元に合ったら絶対に炙るべし!3種類どれもおいしい。




出来立てほやほやな感じに仕上がりました!


エントリー⑩ キャラメルコーン 安納芋味
評価:すごいおいしい
これは、キャラメルコーンの革命です!!においも良いし、サクサクしてとてもおいしい、炙ることで香ばしさが増して、全部炙って食べたいくらい。




エントリー⑪ 雪の宿
評価:ビミョー
そのままで完成された味でした。うん、そのままの君が好き。




エントリー⑫ おでん
評価:ビミョー
炙っている最中の見た目は美味しそう。だけど、水分が多すぎたせいか、味の変化はあまりなかった。普通の美味しいみそおでん。




エントリー⑬ リンゴ
評価:ビミョー
焦げた部分は、何かの野菜みたい。そのままがおいしい。




エントリー⑭ リンゴ on 砂糖
評価:おいしい
砂糖をキャラメリゼしたら、それは美味しいですよね。リンゴの酸味と、キャラメリゼの甘みが良いバランス。





というわけで、今回のランキングはこちら~






今回も、一位は意外な結果となりました。
是非皆さんも、秋の味覚を炙りながら楽しんでみてください!!

今回使ったバーナーはこちら↓
BT-20VX

能登半島の大雨で被災された方へ

お知らせ2024年09月23日

能登半島での大雨被害について、心からお見舞い申し上げます。
多くの方々が被災し、仮設住宅にも被害が出るなど復興に向けての道のりがさらに困難になっていることに胸が痛みます。
被災された方が、一日も早く安心して暮らせる日が来るよう、心からお祈り申し上げます。

理科の実験 Part2

社員ブログ2024年09月18日

これは1つ前の記事の続きです。
一つ前の記事から見てもらえると経緯がわかります!




前回の失敗編から数日後、牛乳パックが用意できたのでリベンジしました!

今回はちゃんと成功してます!





用意するものは前回とほぼ同じ
今回は牛乳パックは側面をカット
土台は足のみ使用



セットするとこんな感じ↓







いざ点火!(スタート時の写真を撮るのを忘れてました…)

~1分経過~


既に炎が当たっている部分がふつふつしてきました!

1分30秒を超えたあたりで底が黒くなってきた。
今回もまた失敗か…!?


中途半端な時間の写真ですみません💦


~2分30秒経過~

完全に沸騰☆
底の色もだんだん黒くなってきます。







~3分経過~

実験終了
見にくいですが、しーっかりと沸騰しています!



火を止めたあと
水が牛乳パックに染みているような様子だったが、こぼれることはありませんでした。
底が焦げたせいか水がちょっと黄色(茶色?)がかっていました。


味見をしていないので調理に使えるかどうかは正直わかりません。
ちょっと煮沸消毒がしたい(口に含まない場合)とかなら十分使えると思います。

普段とは違うガストーチの使い方をしてちょっとドキドキでしたが成功してよかったです。

皆さんも機会があればチャレンジしてみてください!
(チャレンジの際は必ず消火用の水等を用意し、火気のない屋外で火災や事故に十分注意して行ってください。
参考にした番組では、焚火でやっていたそうなので、キャンプ等へ行った際に本家同様焚火でやってみるのがいいかもしれません…)


















ちなみに牛乳パックの外側は・・・


こんな感じで黒焦げです。
ここまで燃えても耐えてくれました!素晴らしい!
でも2回目以降は使えなさそうです。

理科の実験

社員ブログ2024年09月12日

こんにちは!

まだまだ暑いですが、いかがお過ごしですか?

気象学的には9月から秋みたいですね。
毎日30度超えの暑さだっていうのに秋だなんて信じられないです💦

さて、秋と言えば皆さん何を想像しますか?
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…他にも芸術や台風などいろいろあると思います。

そんな中今日は、某テレビ番組で流れたワンシーンを参考に台風(防災)に役立つ!?実験をしてみたのでご紹介します。


内容としては、牛乳パックに水をいえて火にかけ、水を沸騰させるというもの。
水は100℃以上にならない為、紙の容器に入れて熱しても容器は燃えないという原理です。
番組内では焚火でやっていましたが、これってガストーチでも行けるんじゃない?という話になったのでやってみました!
これが成功すれば、お家にアウトドア用のシングルバーナーもない!カセットこんろもない!
ガストーチしか持ってない!なんて私みたいなご家庭の方も、災害時のお湯沸かしに役立つのではないでしょうか…


では早速ご覧ください!
(しっかりと失敗もしたので失敗編と成功編両方ご紹介します(笑))



☆失敗編☆

用意するもの
・牛乳パック(縦置きで半分に切ったもの)
・土台+金網
・ガストーチ(横型タイプ/即時逆さ使用がOKなもの) 今回はBT-20SAを使用
・大きい洗濯ばさみ(ガストーチが倒れないように固定できるものなら何でもOK)
・水を張ったバケツ(実験直前にビビッて用意しました)
・水200CC(バケツの水とは別に用意)



まず、洗濯ばさみをガストーチにセット(首に挟む)
そしてガストーチを寝かせると…
洗濯ばさみがちょうどよくガストーチを固定して斜めの状態になります☆
(洗濯ばさみのつまみ部分が幅広なものだと安定しやすいです♪)
これを土台の下に設置するとこんな感じ☆


ちょっと土台とガストーチの距離が近すぎたので、高さだしとして箱を置きました。

土台に金網を置き、その上に水(200CC)を入れた牛乳パックを設置したら実験セットの完成!


この時は、この場にいる全員が成功すると思っていました。とんでもないミスを犯していることに気づかす…
鋭い方はこの時点でもうお気づきかと思います。


では続きです。





いざ着火!!
横に寝かせたまま着火が難しそうだったので、もう一台トーチを用意して着火しました。

ちょっと火が強かったからガスの量を調節して…ん?なんか焦げ臭い?
と思った矢先、牛乳パックの底から水が漏れ出てきました…
慌てて回収し、ガストーチも消火(と言っても上から降ってきた水で既に消火されていました)

結果…失敗orz


敗因(見解)
・水が入っていれば100℃以上にならないので燃えないが、今回は土台に金網を敷いてしまい
金網の温度が100℃以上になってしまった為、パックに穴が空いた。
・牛乳パックを横ではなく縦に切ったことにより、底に厚みが出て水に直接面している部分が少なくなった為、
燃えてしまったのではないか?



 ←紙が折り重なっている部分がより焦げている。





というわけで第一回目の実験は失敗に終わってしまいました。


パックの予備を用意していなかったので後日リベンジです!



  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ページトップへ